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2016年02月26日

第5期組織ソリューション研究会第6回(最終回)開催しました!

去る2月15日に、「組織ソリューション研究会」第6回が開催されました。本研究会は、これまで4期にわたり開催されてきましたが、今回は内容をリニューアルしました。具体的には、「健康いきいき職場づくり推進人財養成」を目指し、全6回で「いきいき」を職場で推進するにあたり身につけておきたいスキルをご案内していきます。
最終回である今回は、「実践事例から学ぶ~事例を活かし、企画書をまとめる~」がテーマです。当研究会で得たものを基盤に「健康いきいき職場づくり」を実践されている話を伺いながら、過去5回で得た知見も活かして、自職場で「いきいき」を提案する際の企画書を仕上げていただく、というプロセスを体験いただきました。

今回は、思わぬ偶然が重なりつつ展開されることになりました。当日の悪天もあり、事例発表者である島根県立大学准教授の落合のり子氏(当研究会3期受講)の到着が大幅に遅れ、プログラムの入れ替えを行うという事態が発生しました。また、日本における組織開発研究・実践の第一人者である南山大学教授の中村和彦氏に飛び入り参加いただき、オブザーバーとして各種コメントもいただきました。

さて、そういった普段の流れと違う中にもかかわらず、参加者の皆様には、様々な形態の「企画書」を仕上げていただきました。本研究会の特徴は、参加者の属性の幅広さです。産業医、安全衛生スタッフ、保健師、経営企画スタッフ、EAP経営、労組幹部・・・一方で、それぞれのお立場を超えて「いきいき」を推進しようとしている点は共通項です。そこで、お立場に応じた呼びかけ先、内容の企画書を仕上げていただき、プレゼンいただき、それに対して東京大学・川上憲人教授、島津明人准教授、中村教授よりコメントいただく形で進行しました。

ひとつ一つをここで紹介することは紙面の関係上できませんが、例えばストレスチェック結果を活用した参加型ワークショップ、ペアワークも盛り込んだ上司・部下の対話、まずは話し合いの土壌を作ることに意識を向けた取り組みなど、様々な方法論が提案されました。これらに対して、より訴求力を持たせるためのコメントを先生方から頂戴しています。その中でも、「取り組みをする際には、関連するステークホルダーを一通り挙げて見て、それぞれにとってどういうメリットがあるのかを見える化することが大事」(川上氏)、「取り組みに管理者を入れるかは悩ましいが、入らないにせよ、事前の説明をきちんとすることで、あとの行動計画実践が楽になる」(島津氏)、「産業保健スタッフは職場における組織開発推進者になる潜在力を秘めている」(中村氏)といったコメントが印象的でした。
 
 
 

次に、落合氏の実践事例を報告していただきました。落合氏は、以前と比較してコミュニケーションが減退し、個々人が疲労を蓄積し、やめなくてもよい人までやめてしまう状況を変えるべく、学区内の衛生委員会を起点に、参加型ワークショップを企画し、実践されました。そのほかにも、ウォーキングイベントの開催や、ワークショップの結果得られた休暇取得の実態調査、「初夢を語る会」や「類人猿診断」を活用したワークなど、着手できるところから徐々に活動を広めようとされています。活動の気づきとして、

1.ワークショップ開催の呼びかけはポジティブに(多くの人が集まれるよう日程調整を。

できれば、2日程度開催日を設ける)

2.ワークショップのまとめは、公表して、フォローアップを!

(定期的な話し合いを。有給休暇取得は、数値目標にまで)

3.働き方、休み方に関するトップからのメッセージ発信を

4.食べ物、飲み物を提供できる機会を利用する

5.相互理解のためには、ゲーム感覚のコミュニケーションも活用する

といったことを挙げていました。これらの話の内容もさることながら、「いきいき」を水汁にあたっては、中核となる方の「想い」が大事だということを、改めて一同気づきを得ることができました。

最後に、今後参加者各人が「健康いきいき職場づくり」の推進者として実践活動していくにあたっての宣言文を考えてもらうワークを行いました。具体的には、まず個々人で「目指したい職場像」を考えてもらい、それをメンバー全員で一文にまとめ上げていく、というプロセスを取ってもらいました。その結果、

「私たちは、健康いきいき職場づくりの実践者として、一つの目標に向かって、皆が意見をいつでも何でも言い合える、笑顔があふれるワクワク職場を目指すために活動します」

という文に集約されました。

(この文書は、カード形式にして参加者に後日送付されます)

 

同研究会は、内容・回数などを見直しの上、「健康いきいき職場づくり」の推進者養成講座として、2016年秋に開催予定です。お楽しみに。(詳細が決まり次第upいたします)

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