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2017年03月08日

第1回職場訪問会 in SCSK様 レポート

2017年2月9日に、第1回目となる職場訪問会を、SCSK株式会社様にて開催させていただきました。当日は、健康いきいき職場づくりフォーラム協賛・組織会員より30名近くの方々が参加されました。SCSK人事グループの皆様のご協力の下、大変学びの深い、また活性化された場となりました。

職場訪問会の目的は以下2点です。

1.社員の活力やパフォーマンス向上のための取り組みを先進的に実施している企業(職場)に訪問し、その取り組みの方針や具体策、成果などを学ぶ。
2.健康いきいき職場づくりを推進する組織同士による交流を深め、実践における問題解決や新しいアイディア等を検討するきっかけとする。

今回は1.について、SCSK様より教えていただき、2.について、参加メンバーの対話の時間で交流をいただくことができました。

当日の流れは以下の通りです。

○SCSK様プレゼンテーション
「働きやすい、やりがいのある会社を目指して」
 人事グループ ライフサポート推進室長 山口功様

○SCSK様本社オフィス見学

○ワールドカフェ形式でのメンバー交流

○全員での名刺交換会

○懇親会(近隣のレストランにて、有志のみ参加)

SCSK様プレゼンテーション

 冒頭に、今回ホスト役を買って出てくださいました、人事グループ ライフサポート推進室長の山口功様より、「働きやすい、やりがいのある会社を目指して」と題して同社の施策展開の目的や、施策の内容詳細、具体的数値を用いての効果検証についてお話をいただきました。

 最初に、同社の経営理念「夢ある未来を、共に創る」を達成するためには、人が財産(社員の成長が企業の成長に直結する)であることをお話いただき、それをブレイクダウンした形での人事の取り組みポリシーについてご説明がありました。ポリシーとして、ワーク・ライフ・バランスの推進を上位概念に、その下に3つの柱「人材育成」「ダイバーシティ」「健康経営」があります。これを満たすことで、「働きやすい、やりがいのある会社」→「生産性の高い創造性豊かな仕事」→「お客様・社会への貢献」という好循環が生まれることを目指しています。

とかく、情報サービス産業の特徴としては24時間365日体制でのサポートを求められることも多く、結果として長時間労働が常態化していました。これでは疲労等により組織の生産性が低下するばかりでなく、長時間労働が常態化した会社として、新しい人材の獲得にも悪影響があります。

 これらを回避するべく、様々な働き方改革に挑まれてきました。特徴的なものは、2012年~残業半減運動、2013年~スマートワーク・チャレンジ20※、所定就業時間の短縮、休暇制度の拡充などです。施策の中には有給休暇の取得推進も含まれていますが、興味深いのはその方法です。同社のように、他社と一緒に仕事をしていくスタイルの会社の場合、お客様都合の長時間労働が起こりがちです。そこで同社では会長(当時)自ら、お客様宛に「弊社社員の計画的有給休暇取得に関するお願い」というお手紙を書き、経営理念の説明から、その実現のために有給休暇取得推進をしているので協力してほしい、と伝えておられます。驚くのは、働き方改革を取り組んだ結果として、会社の業績が落ち込んだとしても致し方なし、それよりも将来を見据えて体質改善をすることが優先と、経営トップが決断されたことです。


※スマートワーク・チャレンジ20
通称スマチャレ。働きやすい職場づくりに向けたさらなる意識改革と改善活動の定着化を目的に、月間平均残業時間を20時間、年次有給休暇取得日数20日を目標に、様々な施策を展開中。

 
施策の目的や具体的内容、効果について詳しくお話くださった山口室長

このような取り組みの結果、有給休暇取得日数は上がり、また残業時間も下がりました。一方で、会社の業績は年々向上しているのです。併せて、平均残業時間の下降と同じ線を辿るように、休職者数も減少していました。当初の業績低下は杞憂に終わり、組織にも働く人一人ひとりにも良い効果が現れています。

 このほか、健康増進の取組として、禁煙キャンペーンやウォーキングキャンペーン、健康わくわくマイレージ※など、様々な施策を矢継ぎ早に実施されています。どの施策にも工夫が凝らされており、全ては難しくとも、部分的には真似してみたいアイディアがたくさんありました。禁煙キャンペーンでは、メディアでも話題になった「所定就業時間内禁煙」から「懇親会での禁煙」にも踏み込んでいます。

※健康わくわくマイレージ
通称わくわくマイル。60歳代以降も健康的に働き続けられるよう、良い行動習慣の定着化、健康診断結果の良化を図ることを目的に、各種目標値を設定、達成度によりポイントを付与し、ポイントに応じてインセンティブ(2015年度総額1億円)を個人・組織に支給する制度。

 こうした徹底的な施策展開を裏付けるように、同社は経済産業省、東京証券取引所の選定する、「健康経営銘柄」に2015~2017年と3年連続選定されています(1業種につき1社の選定)。


「健康経営銘柄」についてはこちら(経済産業省のホームページへリンク)


SCSK様本社オフィス見学

 SCSK様からのプレゼンテーションの後、豊洲本社の主にライフサポート関連を中心とする施設の見学を行いました。見学施設は、カウンセリングルーム、健康相談室および社内診療所、リラクゼーションルーム(マッサージルーム)、そして社員食堂です。社員食堂の入り口では、外部の業者の方が入られ、デパートや駅などで見かける「北海道物産展」が実施されていました。人が集まる場所に一役買っているように思いました。


食堂入口で開催されていた北海道物産展(たまたま訪問日に実施があったそうです)

カウンセリングルームの役割は「よろず相談窓口」。職場のことだけでなく、個人的なことや家庭のことなど、様々な相談で利用することができます。就業時間内に利用でき、完全予約制となっています。社内診療所では医師の診察や薬の処方、受け取りも可能です。さらにリラクゼーションルームは20分500円という安価でマッサージが受けられます。


 カウンセリングルーム入口にさりげなく置かれたラクダと象の置物「楽だ(ラクダ)ぞう(象)!」



リラクゼーションルームの一室で熱心に説明を聞く参加者の皆さん


広くてきれいな社員食堂はメニューも豊富。また、食堂に隣接してカフェスペース(夜はお酒も提供されています)もありました。こうしたスペースが、忙しく働く社員の方々を支える資源となっています。

 見学の間、参加者の皆さんからはあれこれと質問が飛び、ご案内くださったライフサポート推進室 副室長の篠原様は、「皆さん本当に熱心ですね」と驚かれていました。普段立ち入ることのない他社のオフィススペースということもあって、皆さん(事務局も)興味津々でした。



広々とした食堂。

 
休憩スペースとして活用できます



○ワールドカフェ形式でのメンバー交流

 オフィス見学の後は、また元の会議室に戻り、5、6名のグループになっていただいてのワールドカフェを実施しました。

 最初のテーマ(問い)は、「我が社における『健康いきいき職場づくりの施策』『健康経営の施策』について、うまく行っていること、行っていないこと、これからやりたいと思っていること、などを自由にお話しください。」というものでした。

 グループメンバーは初めてお会いする方々が多かったので、まずは自己紹介からスタートし、それぞれのお立場から、自社の取組紹介、お悩み相談などが行われました。このラウンドを、グループを変えて2回行い、3回目はテーマ(問い)を少し絞って話し合いを続けました。

 二つ目のテーマ(問い)は、「『前向きではないトップを動かすにはどうしたら良いか?』について、自社で行っている工夫、他社から聞いた話、これからやりたいと思っていること、などを自由にお話しください。」というものです。

 健康いきいき職場づくりの活動を社内で展開するきっかけを作るのは、人事や労務、健康管理という立場の方々が多いです。現場からの問題意識がそこにあるからです。一方で、多くの組織ではそれを経営層に提案しても、総論は理解されるものの、「重要課題」として認識されにくい、という悩みがあります。これを解決するためには、トップ自身に「認識の変容」を起こしてもらわねばなりません。そのためにはどうしたら良いのでしょうか。

 この問いはとても難しいですが、推進者の皆さんが共通に持っている課題だと思います。もちろん、今回の数時間で答えが出るものではないですし、この場が答えを出すことを目的にしているものでもないですが、お互いに話し合うことで、何かしらのヒントや考えを展開する場合の端緒となればと思います。

最後に、このワールドカフェで印象に残ったことを付せんに書き留めていただき、今回ご参加いただいた証としてそれぞれの記録としていただきました。 

ワールドカフェで皆さんに落書きしていただいた模造紙を掲載致します。改めてご覧いただくことで、新しいキーワードも見つかれば幸いです。

ワールドカフェ形式で対話をするご参加者の皆さん



ワールドカフェでの模造紙はこちらからご覧いただけます(協賛・組織会員の皆さんのみ公開中です)

会の終了時は、全員で輪になっての名刺交換を行いました。約30人の方々との名刺交換です。こうした人々のつながりが財産となり、お互いにどこかで役に立つことがあると良いですね。

 職場訪問会全体の終了後は、SCSKの皆様にもご参加いただき、懇親会(飲み会)を実施致しました。たくさん話し、考えた後のビールは美味しいですね!その場でも引き続きざっくばらんな情報交換が行われました。

健康いきいき職場づくりフォーラムとして初めての試みとなった「職場訪問会」は、ご参加いただいた皆様、ホスト役を引き受けてくださったSCSK様、皆様のご協力のお蔭で盛会のうちに終了することができました。

特に、SCSK株式会社 人事グループ 室長 山口功様、副室長 篠原貴之様、糸川記代様、海野賀央様には大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 

続く第2回は、「イトーキ株式会社」様へ伺います!

ぜひ、次回も多くの皆様からのご参加を楽しみにお待ちしております。(お申込み開始しております)


第2回職場訪問会 in イトーキ様のご案内はこちらから


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