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2019年02月21日

第5・6期合同Active Work Place研究会合宿を開催いたしました!

2019年2月7日(木)から8日(金)にかけて東京都八王子市の丸紅多摩センターにて第5期・6期合同で合宿を開催いたしました。今回は第5期4社、第6期5社のほか、第3期1社にもお越しいただき、計10社21名でそれぞれの組織での健康いきいき職場づくりの進捗について業種や職種・地域を超えて学び、語り合いました。川上先生と島津先生による各企業へのアドバイスや指導のほか、甲南大学の北居先生にもお越しいただき、組織開発ワークショップを開催いたしました。和気あいあいとした雰囲気のなか、時に核心を突く鋭い意見が飛び交い、ご参加の皆様にとって有意義な合宿になったのであれば幸いです。

初日は参加者全員で名刺交換を行ったのち、第3期参加のDIC 埼玉工場様および第5期参加(神戸製鋼所様、セイコーエプソン様、積水化学工業様、トヨタ自動車九州様)による健康いきいき職場づくり行動計画の進捗状況をご発表いただきました。

行動計画策定から第3期は約3年、第5期は約1年経過していることもあり、既にいくつかの組織では各職場レベルで具体的施策を展開され、それによる効果も表れていることが報告されました。初日は川上先生に講師としてお越しいただき、各組織のご発表時に丁寧なコメントやアドバイスを頂戴しました。

 


■積水化学工業様とトヨタ自動車九州様によるご発表

各組織の取り組みも多種多様で、健康いきいき職場づくりアクションチェックリストを起点としたワークショップの展開やグループ会社を巻き込んだストレスチェックの活用・社内ファシリテータ育成、また社内植栽を通じた[グリーンメンタルヘルス]やヨガ教室の開講など、組織それぞれの陣容や特性にあわせ、試行錯誤しながら実践されている点が印象的でした。

健康いきいき職場づくりの推進にあたっては関係部門が多岐にまたがっていることから、各部門が展開する取り組みをいかに紐づけ、一元的にするか課題とする組織が多い様子です。今回のご発表者の立場・役割は実に様々で、人事労務担当から産業保健スタッフ・研究開発部員、また労働組合の方にもお話を伺いました。発表を通じて多種多様な役割・立場の方が率直な意見をぶつけ合うことにより、組織・役割を越えた相互理解が進み、課題解決のアイデアが生まれていたのではないかと思います


約4時間半にわたる闊達な議論を経て、この日の最後には川上先生・島津先生、そして北居先生にもお越しいただき参加者全員で懇親会を開催しました。お酒を酌み交わしながら、翌日に発表を控えた第6期の方は先輩企業と率直な意見交換をされ、行動計画のブラッシュアップをされている様子が印象的でした。
各先生と一部の参加者とで行われた二次会は深夜にいたるまで盛会となり、初日を終えました。




■懇親会の様子。和やかな雰囲気のなか交流ができました
 


2日目午前は初日の先輩企業による行動計画進捗発表を踏まえ、第6期の皆様から今後いかに各組織で健康いきいき職場づくりを推進していくか行動計画の発表をいただきました。
第5期は製造業中心に構成されていますが、第6期は製造業から陸運業、食料品まで業種の幅が広く、従業員規模も数百人から数万人までバラエティに富んでいる点が特徴です。この日は過去5回開催された研究会で学ばれたことを基に、今後どのようにKPIを設定し、取り組みを推進・検証されていくかご発表いただき、島津先生や先輩企業によるアドバイスを頂戴しました。

行動計画の詳細は割愛させていただきますが、組織により計画内容は異なります。ある組織はES計画とストレスチェック結果をクロス分析し、ストレスチェックを職場活性化ツールとして用いるとしたり、またある組織は感謝を伝える[サンクスカード]の運用を拡大して従業員間で褒めあう文化を育みキャリア形成に活かすとしたり、組織が抱える課題や状況に応じて対象階層や方法を設定されています。
島津先生や先輩企業からも期待を込めたエールが送られ、今後一年間かけてどのように取り組みを展開され、検証していくのか、今からとても楽しみな発表になりました。




■ナカニシ様とJR西日本様によるご発表



午後はテイストを変え、甲南大学の北居先生よるAI(Appreciate Inquiry)と呼ばれる組織開発手法の講義と実践型ワークショップを行いました。
AIは過去のAWP研究会や定例セミナー等でもご紹介している解決志向に認知を変化させる対話型組織開発手法です。


■甲南大学:北居先生による講義の様子。AIへの理解を深めました


ストレスチェック結果による課題抽出や職場改善にあたっては、どうしても[何が原因か][どこが悪いのか]探りがちで、犯人捜しのようなネガティブな議論になりやすい面があります。そこでAIでは課題解決をポジティブに捉え、他者を否定せず常に「強み」にフォーカスをあてることで相互理解と自尊感情を育むことを目的とします。
今回は異なる組織間でペアを組み、序盤にそれぞれの組織の状況に関するインタビューをし、その後、インタビュー内容をグループに持ちより、理想の職場像を描くワークを実践しました。


■異なる企業の方がグループになり、理想の職場像を描いていきます



■このグループでは「愛」をテーマに職場像を描かれました




2日間の合宿を通して、どの組織も本研究会の目的である[具体的施策の展開]により磨きがかかり、自組織にあった健康いきいき職場づくりの推進に役立てたのではないかと思います。また自組織だけではなく業種や職種・役職を超えた仲間が集まり、協力・切磋琢磨しながら職場改善に取組まれている様子を改めてお見受けし、今後も定期的に情報交換や進捗報告する機会を設けていきたいと存じます。


一宿一飯の長丁場となりましたが、今回の合宿に参加いただいた皆様に改めて厚く御礼申し上げます。
次回は第6期参加:西日本旅客鉄道様にて職場訪問ならびに行動計画のフォローアップを行います。


第7期の募集もまもなく開始いたしますので、今後とも当研究会をどうぞよろしくお願いいたします。

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