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2021年10月06日

【開催レポート】いきいき会員交流&勉強会「身体活動を起点にメンタルヘルスを改善する」(オンライン)(2021年10月4日)実施しました!

去る10月4日、フォーラム協賛・組織会員限定イベント「いきいき会員交流&勉強会」を実施しました。今回は、テレワークを中心とする働き方の変容の中で変化する心身の健康を巡る状況への対応を取り上げました。コロナ禍以降の健康の状況と、より健康な身体活動習慣の支援を通じて精神面の健康増進も目指す研究構想について北里大学医学部公衆衛生学講師の渡辺和広氏より話題提供いただき、これからの心身の健康増進支援の行方について参加者と共に検討しました。
健康いきいき職場づくりフォーラムでは、従来の職場見学会等のイベントをブラッシュアップし、会員間と産学の交流と相互学習を目しつつ、お気軽に参加いただき、一方で密度の高い時間をお過ごしいただくべく、実施時間帯や参加方法を見直した「会員交流&勉強会」として、今年度より新たに実施しています。

第3回となる今回は、身体健康面から精神健康面を考えるアプローチについて、「身体活動を起点にメンタルヘルスを改善する~アプリを活用した心身の健康増進の構想~」と題して渡辺先生より話題提供いただきました。
コロナ禍を受けて、心身の健康を巡る環境は大きく変動しました。コロナ禍に伴う在宅勤務の増加は、元から運動に積極的ではなかった層の運動習慣をさらに減少させるという結果をもたらしました。一方で、職場での身体活動の促進は抑うつや不安など精神面の健康増進にも効果を持つという研究が蓄積されてきていると渡辺氏は紹介します。
とはいえ、上記に基づき身体活動の増進を進めると、「既に仕事や家事・育児で嫌というほどやっている」「仕事で疲れて他の時間に動く気がしない」等の反応を受け、なかなか導入してもらえないという現実があると渡辺氏は述べます。そこで今後の健康増進のカギを握るのがスマホアプリなどを活用する「モバイルヘルス」と、個々の状況に対応した適切なアドバイスを提供するなどの「個別化」だと渡辺氏は指摘します。そこで、今後の研究構想として、深層学習の技術を活用し、労働者の行動パターンをスマホアプリを用いて収集し、それを基に翌日の精神状態を予測し、改善するためのフォローを行うための実証研究を行う予定である旨を紹介いただきました。身体面を起点として精神面の健康を向上させるアプローチは珍しいため、非常に意義が大きいということも触れていただきました。

次に、参加者間で「Zoom」のブレークアウトルームを活用し、「これからの健康増進支援を考える」として、参加各社における健康増進の現状や悩み・課題、今後の可能性についての情報共有を行い、渡辺氏の研究への協力も含め、少人数ならではの産学での意見交換がなされました。

終了前には、今後のイベント開催についての案内が事務局より説明され、短時間ながら盛会のうちに終了しました。

※上記した渡辺氏による身体面を起点とした精神面の健康増進に向けての実証研究の概要については以下をご参照ください。ご関心を持たれた方は個別にご案内することもできますので、ikiiki@jpc-net.jp までご連絡ください。

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