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2022年12月01日

2022年11月1日開催 定例セミナー「ダイバーシティ&インクルージョンと健康いきいき職場づくり ―“緩境界時代”において誰もが活躍できる土壌づくりに向けて―」サマリーをアップしました!

2022年11月1日(火)、 定例セミナー「ダイバーシティ&インクルージョンと健康いきいき職場づくり ―“緩境界時代”において誰もが活躍できる土壌づくりに向けて―」を開催しました。本セミナーはオンラインで実施され、約40名の方々にご参加いただきました。
本セミナーでは、ダイバーシティ&インクルージョンをテーマとして、今日の就労環境や課題を踏まえた、様々な方法論や取り組みをご紹介しました。すべての人財が健康でいきいきと働ける職場づくりのあり方について検討しました。

「ダイバーシティ経営を支える5つの柱」
佐藤 博樹 氏 (中央大学大学院戦略経営研究科 教授)

ダイバーシティ経営において大切な視点について、ご講演いただきました。
①「理念統合」経営、②多様な人材が活躍できる「働き方」の実現、③多様な部下をマネジメントできる管理職の育成・登用、④「心理的安全性」が担保された職場の構築、⑤社員の個人「内」多様性(イントラパーソナル・ダイバーシティ)の実現の5点に整理してそれぞれご紹介いただきました。

「多様な労働者の協働を促進するマネジメントのあり方」
麓 仁美 氏 (松山大学経営学部経営学科 教授)

仕事と家庭の関係については価値観の多様化が起きているとし、職場からの支援が「仕事と家庭の葛藤(ワーク・ファミリー・コンフリクト)」にもたらす、ポジティブおよびネガティブな影響についての研究をご紹介いただきました。
職場としては、職場の再設計(役割の明確化等)や、必要としている人が必要な支援を得られやすい職場風土づくりが重要であるとご提言いただきました。

「女性の健康課題とキャリア~月経と子育ての視点から~」
佐々木 那津 氏 (東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 助教)

月経随伴症状を自覚している女性は約8割であるとし、多くの女性が仕事のパフォーマンスの低下を感じているとご紹介いただきました。適切な健康支援を受けることが重要な一方で、アプローチがしづらく、受診への抵抗感が強いケースもあり、職場での支援の在り方を工夫する必要があるとご提言いただきました。
また子育てについて、働く母親のウェルビーイング(幸福度)は低い傾向にあり、背景には子育てと仕事に関する葛藤があるとお話しいただきました。
働く母親の価値観は多様化しており、型にはめることなく「ひとりひとりが個人として尊重される職場」であることが大切であるとご提言いただきました。

「大日本印刷でのダイバーシティ&インクルージョンの取り組み」
大日本印刷株式会社  根本 和子 氏 (大日本印刷株式会社 ダイバーシティ&インクルージョン推進室 室長)

DNPグループでは「ダイバーシティ宣言」を行い、立場や性別、年代によらず、それぞれが「当事者意識」を持ち、オールDNPで新しい価値を実現することを目指し、取り組みを行っているとのことです。
取り組みのキーポイントとして、①ダイバーシティ&インクルージョン活動の可視化、②事実やデータに基づく周知、③各部門との横断的な連携、④職場の心理的安全性を挙げてお話しいただきました。


その後、グループでの意見交換・質疑応答・ディスカッションを行い、さまざまな側面から議論がなされました。
最後に事務局より、各種イベントについてご案内し、盛況のうちに閉会しました。

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