Event & SeminarActive Work Place研究会第1期最終回・第2期第2回を合同開催しました!

6月9日―10日に、Active Work Place研究会を開催しました。今回は、第1期メンバーの最終回と、第2期メンバーの第2回を合同で開催しました。

初日、第1期メンバーが約1年をかけて健康いきいき職場づくりに取り組んだ成果発表をいただきました。それぞれの会社が、自社に合ったやり方で取り組んでいただき、特徴のある取組になっていました。健康いきいき職場づくりで重要な、トップのメッセージを踏まえての現場での展開、部門間連携、従業員参加型ワークショップの展開、現場社員の巻き込み方等、事例から学べる工夫が様々ありました。また、うまくいった事例だけでなく、うまくいかなった(効果が見えていない)事例からの学びも多くありました。川上先生、島津先生から、また参加メンバーからのアドバイスや意見交換もあり、第1期メンバーの皆さんも次のステップのきっかけになったのではないでしょうか。また、第2期メンバーの皆さんには、貴重な実践のエッセンスを知ることのできるとても貴重な時間となったと思います。

夕食を兼ねた合同の懇親会では、本編のプレゼンの場ではお話しいただけないウラ話や推進者としての本音も多く聞かれ、研究会のメンバーシップがより強固になりました。早くも研究会メンバーの同窓会開催の話も出るなど、いきいき職場づくりを通じた輪が広がりつつあることを感じました。

2日目は、健康いきいき職場づくりのために必ず押さえておくべき基本的方策を、理論をベースに学びました。ワーク・エンゲイジメントと仕事の要求度・資源モデル、そしてアセスメントの活用についてです。島津先生からワーク・エンゲイジメントをキーワードに、どのように組織資源と個人資源を上げて行ったら良いかについて具体例を交えてお話をいただきました。アセスメントの活用については、厚生労働省から公開されている新職業性簡易調査票と日本生産性本部の提供するJMI健康調査についてお話し、その活用方法について考えました。また、アセスメント後の職場活性化の手法(ツール)についても教えていただきました。

今回は、特別プログラムも2つありました。一つ目は、東京大学でセルフケアの手法としてストレッチの効果について研究されている安藤絵美子さんより、職場で簡単にできるストレッチについて教えていただき、全員で実施しました。2日目の午後、疲れと眠気が出てくる時間での効果は絶大で、メンバー全員すっきりして、続く講義に入ることができました。二つ目は、ゲストスピーカーをお招きしての講義です。JUKI株式会社の健康管理室チーフの神山貴巳香さんより、アセスメントの活用方法について、実際のお取組み内容についてお話をいただきました。神山さんのお話からは、アセスメントの活用方法だけでなく、産業保健に携わる立場として社員と会社(経営)にどのように関わるべきか、という視点も多く提供いただきました。

このほか、全体ワークとして、自組織の健康いきいき職場資源をリストアップし、全員で自組織の資源の強み・弱みをチェックするツールも作成しました。これは今後、自組織の健康いきいき職場づくりを進めていくうえで、具体的に何をするかを検討するためのリストになるでしょう。

2日間を通じて、健康いきいき職場づくりの理論と、基本的な考え方として外せないことを学び、またこれを進めようと組織内で奮闘するメンバーとのつながりを強固にすることができたのではないでしょうか。メンバーのみなさんが、それぞれに組織の中で健康いきいき職場づくりを進めるカギを見つけていただけたらと思います。

次回は実践課題に取り組むための時間をとって、8月下旬の開催です。この間に、健康いきいき職場認証制度(スターター認証)の申請にも取り組んでいただくなど、活動を進めていただけることを期待しています。