これまでの職場のメンタルヘルス対策では、どのような職場環境やどのような働き方が、メンタルヘルス不調やストレスの低減につながるのかを中心に検討されてきました。ところが、サービス業の台頭,情報技術の進歩など働く人たちを取り巻く環境の変化や働き方の変化が大きく変化するのにともない、メンタルヘルス対策においても、「いかに働くか」に注目した対策のほかに、「いかに休むか」に注目した対策も重要になってきました。つまり、一人ひとりが健康でいきいきと働くためには、職場内の要因に注目するだけでなく、職場外の要因にも注目することが必要になったのです。
今回のコラムでは、職場外の要因のうち、リカバリー経験(就業時のストレスから回復するための時間の過ごし方)に注目し、健康でいきいきと働くための方策について考えてみたいと思います。
執筆:島津明人氏(北里大学一般教育部 教授)
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