
Persuasive System Design (PSD) という言葉をご存知でしょうか?おそらく、このコラムの読者の方は初めて聴かれた方が多いと思います。禁煙やダイエットなどの指導は、行動変容(Behavior Change)と呼ばれ、古くから,その手法について研究されています。前回ご紹介した、ウェアラブル機器の進展により、情報技術によって行動変容を支援するということも広まっており,そうした機器を情報薬(Digital Medicine)と呼ぶ人もいます[1]。このような背景のもと、そのようなシステムはどうデザインすべきかということを体系的にまとめたものがPSDやBCSSとなります。おそらく、読者の方を含め、今後、様々な企業が従業員の健康のために何らかの行動変容支援システムを導入する際に、そのシステムがきちんとデザインされているものか確認する手段の1つと成り得えるでしょう。
執筆:荒川豊氏(奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 准教授)
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